
神戸市の中心部・新開地から北部の温泉地・有馬温泉へ向かう神戸電鉄有馬線は、六甲山系を越える険しい地形を走ることで知られる路線です。開業は1928年、当時の「神戸有馬電気鉄道」によって湊川〜有馬温泉間が開通したのが始まりです。現在は神戸電鉄の主要路線として、通勤・通学輸送と観光輸送の両方を担っています。
有馬線は湊川〜有馬温泉の22.5kmで、駅数は15駅。
湊川〜有馬口までは複線、有馬口〜有馬温泉は単線区間となっています。
最大勾配はなんと50‰(パーミル)で、全国の急勾配鉄道が加盟する「全国登山鉄道‰会」にも所属するほどの険しい路線です。
上記2枚とも新開地駅です。新開地駅-湊川間は厳密にいえば神戸高速鉄道南北線に所属していますが、運行上は神戸電鉄と一体化しています。


現在の主力車両は、3000系・5000系・6000系などの通勤型車両です。
神戸電鉄の車両は、急勾配に対応するために抑速ブレーキや非常電制など特別な装備を備えているのが特徴です。
日中時間帯は新開地〜有馬温泉間で概ね15〜20分間隔の運行。
有馬口で三田線と分岐するため、乗り換え客も多く、観光シーズンには有馬温泉方面が特に賑わいます。
朝夕は通勤輸送のため増発され、神戸北部の生活路線としての役割も大きいのが特徴です。
神戸電鉄有馬線の最大の魅力は、やはり山岳路線らしいダイナミックな車窓です。
◎有馬口〜有馬温泉:単線の山間を走り抜けるローカル線らしい雰囲気
特に有馬温泉に近づくにつれ、温泉街の静けさが漂い始め、旅情が一気に高まります。
◎長田〜丸山:住宅地の中を急勾配で一気に駆け上がる迫力
◎鵯越〜鈴蘭台:トンネルと谷を繰り返す“山越え感”が強い区間
◎箕谷〜有馬口:六甲山系の深い緑が広がる自然豊かな景色



有馬温泉駅です。1面2線の島式ホームです。駅舎は2025年2月にリニューアルしたばかりのきれいな駅舎です。
神戸電鉄有馬線は、都市近郊でありながら“登山鉄道”のような走行を楽しめる、全国でも珍しい存在です。急勾配を力強く登る車両、山間を縫うように走る車窓、そして有馬温泉へ向かう旅情。通勤路線としての顔と観光路線としての顔を併せ持つ魅力的な鉄道です。
★お役立ち情報★
終点の有馬温泉駅はその名の通り有馬温泉の玄関口。温泉旅館が多く点在しています。
また日帰り温泉もあり、一番有名なのは「有馬温泉 金の湯・銀の湯」です。料金は「金の湯」が平日650円(土日祝800円)、「銀の湯」平日550円(土日祝)700円となっています。
ほかに温泉旅館が日帰り温泉ツアーを企画しているので、それに行くという方法もあります。
神戸市都心から約1時間弱で温泉に入ることができる、都市部から至近距離の温泉です。


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