
大阪の東側を南北に貫く「JRおおさか東線」。新大阪駅から久宝寺駅まで約20.2kmを結ぶ比較的新しい路線で、2019年3月16日に全線が開業しました。
写真はJR大阪駅(うめきた口)のコンコースです。大阪駅までおおさか東線の電車が延伸したのは2023年3月18日のことです。


左の写真はJR大阪駅(うめきた口ホーム)で出発を待つ久宝寺行きのおおさか東線の普通電車です。
右の写真は新大阪駅です。
この路線のルーツは、貨物線としての「城東貨物線」。1929年に片町線の貨物支線として開業し、長らく吹田操車場と八尾市の竜華操車場を結ぶ物流の大動脈として活躍してきました。旅客化の構想自体は1950年代からありましたが、国鉄の経営悪化などで長く実現せず、ようやく動き出したのは1990年代後半。1996年に建設主体となる大阪外環状鉄道が設立され、2008年3月15日にまず放出〜久宝寺間が開業、そして2019年3月16日に新大阪まで延伸し、現在の姿となりました。
おおさか東線の魅力のひとつが、多彩な車窓風景です。新大阪を出るとすぐに神崎川を渡り、都市の中を縫うように進んでいきます。南吹田やJR淡路周辺では再開発が進み、変化の大きい街並みを眺められるのも特徴です。
沿線最大のハイライト「赤川鉄橋」へ。貨物線時代の面影を残すトラス橋を渡りながら、淀川の雄大な流れが車窓いっぱいに広がる瞬間は、思わず息をのむ美しさです。



城北公園通付近では、俳人・与謝蕪村ゆかりの地を望むこともできます。このあたりは城東貨物線時代からの築堤の上を進みます。途中でJR野江付近で京阪電車を乗り越え、鴫野駅から放出駅までは学研都市線と並走します。

放出から先は高架区間が続き、住宅地や中小企業が立ち並ぶ東大阪の街並みを見下ろしながら進みます。終点の久宝寺駅に近づくと、大和路線との接続で奈良方面への広がりを感じられ、旅の余韻を楽しめます。


上の2枚の写真は「衣摺加美北(きずりかみきた)」駅です。ふりがななしで読めた方はどれくらいいたでしょうか?(私は読めませんでした)
そう考えると途中にある「放出(ななてん)」駅も、はじめてみたら「ほうしゅつ?」と思いますよね。
大阪は難読駅名が多めです。
この写真はJR王寺駅(奈良県)で撮影した、おおさか東線経由の直通快速:新大阪ゆきです。写真撮影時はまだ大阪駅まで直通していませんでした。
現在(2025年12月)のおおさか東線内の停車駅は、新大阪・JR淡路・放出・高井田中央・JR河内永和・久宝寺です。


貨物線から旅客線へと生まれ変わり、大阪の新たな動脈として成長を続けるおおさか東線。歴史を知り、車窓を味わいながら乗ると、きっとこの路線の奥深さをより感じられるはずです。
★お役立ち情報★
JRおおさか東線は大阪市東部および東大阪市を南北に走ります。
大阪の東部(大阪環状線の東側エリア)は大阪中心部から放射線状(具体的にいうと東西)に路線が伸びているので、それぞれの場所間で移動するとなるといったん大阪環状線まで出てから再度目的地にいく路線に乗り換えるという手間がかかりました。
それがおおさか東線が開業してからはそれが解消しました。なので利用客も多く、安定した状況だと思います。
ダイヤは現在は早朝・夜間時間帯をのぞき15分間隔(通勤時間帯に1時間に1本直通快速(奈良行き)が入る)となっています。今後の発展が期待されます。


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