山陽新幹線は、「日本で最もスピード感のある景色が楽しめる新幹線」と言っても過言ではありません。
東海道新幹線とは違う“西日本らしさ”がギュッと詰まった路線で、旅情・歴史・絶景が揃うのが魅力です。
◆ 山陽新幹線とは?路線概要・歴史
- 営業区間:新大阪〜博多(553.7km)
- 開業年:1972年3月15日(新大阪〜岡山)、1975年3月10日(岡山〜博多)
- 1997年3月22日:500系「のぞみ」登場(当時世界最速)
- 2011年3月12日:九州新幹線(新八代ー博多間開業)と直通開始 → 「みずほ」「さくら」運行開始
- 主な列車:のぞみ・みずほ・さくら・ひかり・こだま
東海道新幹線の記事もぜひご覧ください。
東海道新幹線の延長として建設され、日本の高速鉄道技術を一気に進化させた路線。
特に岡山以西はトンネルが多く、最高速度300km/h運転が可能な“高速仕様”が特徴です。
特に500系の登場は鉄道史のターニングポイント。
山陽新幹線は「高速化の実験場」として、常に新技術が投入されてきました。

◆ 山陽新幹線の特徴
- 最高速度300km/hの高速区間が長い(東海道新幹線区間は285km/h)
- 車両バリエーションが豊富(N700S・N700A・700系・500系)
- 編成両数も多彩(16両・・のぞみ、ひかり 8両・・みずほ、さくら、こだま)
- 九州新幹線との直通で旅の幅が広い
特に「さくら」「みずほ」の2+2シートの快適さは東海道新幹線にはない魅力があります。
◆ 山陽新幹線の車窓
山陽新幹線の起点:新大阪駅です。東海道新幹線の終着駅でもありますが、東海道新幹線から直通している列車も多く、開業時から一体化された運行がされています。

新大阪駅をでると、進行方向左手に車庫がみえます。大阪発着のJRの列車がスタンバイしています。そして阪神間の住宅地・工業地帯をとおり、やがて六甲トンネル(全長:全長16,250メートル)に入ります。
トンネルをでたところが、新神戸駅です。写真は新大阪駅へむかう700系(レイルスター車両)のこだま号です。

新神戸駅は山陽新幹線では唯一待避線のない駅(2面2線)です。開業当初からホームドアが設置されています。ただ、全列車が停車する駅なので安全上の問題点は少ないです。
★新神戸駅のおすすめスポット 北野異人館街 布引ハーブ園(ロープウェイからの絶景)
次の動画は新神戸駅に入線するさくら:鹿児島中央ゆきです。
新神戸駅を出発すると、すぐに神戸トンネル(全長7970m)に入ります。新神戸駅の手前から16kmのトンネルに入り、トンネルをでてすぐに新神戸駅、さらにすぐに約8kmのトンネルに入るということで、「トンネル新幹線」といわれる山陽新幹線の本領発揮といったところです。
西明石駅から姫路駅の区間は山陽新幹線唯一の「トンネル区間のない」区間です。
姫路駅の写真です。一瞬ですが、姫路城の天守閣がみえます。(写真の真ん中あたりの案内板のすぐ右側にちょっとだけ見えています・・)
★姫路駅のおすすめスポット 姫路城

岡山駅です。1972年3月15日に開業した区間です。
この駅は、瀬戸大橋線で四国方面へ、伯備線で山陰本線(米子・松江・出雲市方面)、吉備線、津山線、赤穂線と乗り換え路線が多く、西日本の交通の要となる駅です。
⇒瀬戸大橋線・吉備線・赤穂線の情報はこちら (伯備線・津山線は後日アップします)
★岡山駅近辺におすすめスポット 後楽園(岡山城) 倉敷美観地区(在来線で倉敷駅まで17分)

岡山〜広島間は山陽らしい山間の高速走行が続きます。トンネルが多く、スピード感抜群です。
★広島駅のおすすめスポット 原爆ドーム 宮島(JRフェリーでアクセス良好 広島駅からおおよそ40-50分)
広島〜小倉間も引き続きトンネルが多くなります。下松・徳山の工場夜景は特におすすめです。写真は撮影できたら後日アップします。⇒★周南コンビナートの夜景
途中、山陽新幹線および東海道・山陽新幹線のトンネルでは最長(18,713 m)となる、新関門トンネルがあります。

小倉駅の発車直後の車窓です。小倉ー博多間はこの区間のみの利用も多いのが特徴です。
在来線(JR九州)では、特急で49分・快速で71分ですが、新幹線だと17分なので利用価値が高いと思います。
★小倉駅周辺のスポット 門司港レトロ
山陽新幹線の終点:博多駅です。

700系ワンピースラッピングの車両です。

九州新幹線の起点でもあり、つばめで使用される800系が停車しています。写真は新大阪方が行き止まりになっている11番線です。

博多駅の駅ビルです。まさに九州の中心駅といっていいでしょう。

◆ まとめ
山陽新幹線は、
「速さ」「快適さ」「景色」「観光地の豊富さ」
この4つが揃った、日本でも屈指の魅力的な新幹線です。
東海道新幹線とは違う“西日本の空気感”を味わえるのもポイントです。
博多駅からJR西日本の車両の回送列車が営業化された、特殊路線”博多南線”の記事もあわせてごらんください。
★山陽新幹線の車両(0系・500系)特集★
このコーナーでは、かつて東海道・山陽新幹線の主力として活躍した0系と500系についてとりあげます。
1.0系
1964年(昭和39年)の東海道新幹線開業時に国鉄が投入した車両で、1986年(昭和61年)までの20年以上にわたって3,216両が製造されました。このため、製造年度によって様々な仕様があります。

0系の車両側面の行先表示幕です。液晶ディスプレイとはちがった温かみのある印象です。

号車札と座席種類を表示した部分の写真です。

0系車内です。晩年の0系は山陽新幹線内の運行でした。車内は座席が通路をはさんで2列ずつに改造されました。(改造前は2列と3列でした)


新幹線の開業当初から活躍しその歴史を作った名車は、おしまれながら、2008年(平成20年)12月14日をもって営業運転を終了しました。
2.500系

岡山駅に到着する500系こだまの動画です。500系の特徴である先頭車の長い鼻が印象的です。
500系は、山陽新幹線のさらなる高速化を目的としてJR西日本が開発した車両で、新幹線初の300 km/h運転を達成したました。1997年(平成9年)3月に新大阪駅 – 博多駅間の「のぞみ」として運用を開始しました。
ただ、300系や700系と定員や座席配置が異なることや先頭車のドアが一箇所しかないという運用上の問題から2010年(平成22年)に「のぞみ」運用から離脱しました。
余剰となった編成は8両に減車し(同時にグリーン車は普通指定席車に改造)、最高速度を285 km/hに落としたうえ、2008年(平成20年)から0系6両編成に代わって「こだま」での運用を開始しました。
写真はグリーン車を改造した普通車(指定席)です。一部改造されていますが、シートそのものはグリーン車時代の座席なので、普通車でありながらグリーン車気分を味わえる”おトク”な車両です。

8両編成に短縮された500系こだまは、1・2・3・7・8号車は自由席(2+3列シート)で、5・6・7号車は指定席(2+2列シート)です、上記のもと”グリーン車”の普通車は6号車となっています。500系こだまに乗車する際は、ぜひ6号車の指定席を選んでください。

独特な先頭車の形状である500系ですが、2027年度内での引退が発表されています。機会がありましたら、ぜひご乗車ください。


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