加茂—亀山間は関西本線の中で唯一の長い非電化・単線区間で、ディーゼル気動車が里山と木津川渓谷、さらには加太越(加太峠)を含む明治期の土木遺産と里山・渓谷の車窓が魅力です。
歴史的背景と車窓の見どころ、運行上の特徴と地域内での位置づけを紹介します。
加茂—亀山区間の歴史・現在の位置づけ
関西本線は名古屋と大阪を結ぶ幹線で、現在は運行系統が三分割されています。そのうち加茂—亀山間は約61kmの非電化・単線区間で、JR西日本の管轄に属しローカル輸送を担っています。
主にキハ120形ディーゼルカーで運行されています。
東西の電化区間(名古屋側・大阪側)に挟まれた“非電化の幹線”という特殊性があり、運行本数は少なめ(1時間に1本、時間帯によっては1時間に2本)です。
写真左側が加茂駅、右側が亀山駅です。大阪側・名古屋側の接続にはご注意ください。


路線は明治期に関西鉄道などによって整備され、名古屋—大阪を結ぶ幹線として発展しましたが、周辺の電化・複線化が進む中でこの区間だけが非電化のまま残りました。
車窓の見どころ
木津川渓谷や笠置の奇岩、伊賀盆地へ開ける風景が主な見どころで、短編成の気動車から里山の四季を間近に楽しめます。


伊賀上野駅の駅舎です。
2段になった大きな瓦屋根が印象的な木造駅舎。
近年屋根が改修されて面影が少し変わったものの、新築の駅舎にない風格は健在です。
上野市市街地からは少し離れていて、伊賀鉄道(この駅で乗り換えできます)の上野市駅が市の中心に位置します。

もう一つの車窓の見どころが、加太(かぶと)越(加太峠)です。
柘植駅ー加太駅間にある峠で、加太越(加太峠)周辺には開業当時のトンネルや橋梁などの鉄道遺産が残ることで知られます。加太地区では明治期の土木技術を伝える橋梁やレンガ積みの架道橋などが現役で見られ、鉄道史的にも価値が高い地域です。
亀山駅に着きました。
この駅はJR東海とJR西日本の境界駅で、駅の運営はJR東海が担当しています。


JRの境界駅でややこしいのがICカードが会社間をまたがる場合は使えないことです。(定期券は除く)ですので、会社間をまたいで乗車するときは降車時に清算が必要になります。
旅行等で遠方からここを訪れて途中下車する際は紙の切符のほうが楽です。
まとめ
歴史ある幹線の“原風景”を味わえる区間で、短編成の気動車でのんびり旅を楽しみたい人に特におすすめです。


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