近鉄特急の中でも、ひときわ目を引く存在が「ビスタカー」です。
近鉄特急ビスタカーの最大の魅力は、なんといっても2階建て車両です。
階上席では通常の特急とは少し違った目線から車窓を楽しめます。さらに階下にはグループ専用席もあり、乗る場所によって異なる楽しみ方ができるのもビスタカーの魅力です。
ホームに入ってきた列車を見れば、まず目に入るのが通常の特急車両とは違う、2階建ての車体。私も実際に乗車してみると、「特急に乗る」というだけでは味わえない、ビスタカーならではのワクワク感を感じました。

ビスタカーとは?近鉄を代表する2階建て特急
1978年に登場した「ビスタカー3世」
30000系は1978年に「ビスタカー3世」として登場。4両編成で、中間2両が2階建て車両という特徴的な構造になっています。
さらに歴史を深掘りするなら、
- 初代ビスタカー=10000系
- 30000系=3代目ビスタカー
- 1996年から「ビスタEX」へリニューアル
という流れを簡単な年表にすると読みやすくなります。
初代10000系は1958年に登場し、当時の高速電車として世界初の2階建て構造を採用した車両でした。
ビスタカー最大の特徴は「2階建て」
4両編成の中央2両が2階建て
30000系は、
1号車―2号車―3号車―4号車
の4両編成で、2号車・3号車が2階建てという構成です。
2号車・3号車は出入口が車両の真ん中にあります。

2階席から眺める車窓がビスタカーの醍醐味
ビスタカーは2階席があるのが大きな特徴です。
他の近鉄特急ではみられない目線の高い車窓が大きな特徴です。それに近いのが「ひのとり」「しまかぜ」の先頭・最後尾の展望車両ですが、ビスタカー2階席からの車窓はすばらしいです。
1階階下席のプライベート感・独特の眺望も魅力的
ビスタカーのもう一つの特徴は、1階階下席です。
この座席はグループ客用の座席となっていて、3名ー5名で使用することができます。完全な個室ではありませんが、他のお客さんが通行することがないのでプライベート感が高いです。
また1階部分は通常の列車よりも低い位置に座席・窓があり、ホームをやや下から眺めるような目線が魅力的です。
ビスタカーの車内を紹介
階上席は側窓に曲面ガラスを採用し、窓の高さを拡大して少しだけ天井部分まで窓があります。そのため明るく眺望がよくなっています。
実際に乗車してみると、二階部分であることも加わってたいへん眺めが座席となっています。

座席は青を基調としたリクライニングシートです。座席の肘置きの中と、座席の前面に机があり、食べ物や飲み物を置きやすくなっています。
階下にはグループ専用席
2階席だけがビスタカーの魅力ではありません。
ビスタカーにはもう一つ特徴があります。1階部分の階下席には、3~5人で利用できるグループ専用席があります。2人以下では利用できません。
2階建て部分のある2・3号車の入口から入ると、左右に1室ずつ階下にその座席があります。
青いシートがテーブルを囲むように配置されています。出入口に仕切りはありませんが、他のお客さんが出入りしないので、ほぼ個室のような場所となっています。


グループや家族での旅行にうってつけの大変すばらしいシートだと思います。とくに小さな子どもさん連れの方々には、強くおすすめします。このシートであれば、座席で完全に横になって休むことも可能です。
階段・吹き抜け部分にも注目
ビスタカーは車内中央の出入口から階上・階下へ階段が続き、階段部分は階上席の天井高まで吹き抜けになっています。天井が大変高く開放的な空間となっています。
写真のように、手すり部分に志摩スペイン村のキャラクターの人形が置いてあります。写真の左側が1階階下席への階段、右側が2階席への階段となっています。

ところで、この2階建て車両の2・3号車のトイレですが、この2両にはトイレ設備がありません。
でも大丈夫です。すぐとなりの1・4号車にトイレ設備があります。しかも2・3号車よりの場所にあるので、トイレまではそう遠くありません。
ビスタカーから楽しみたい車窓
おすすめ車窓①
大和八木を出発して名張までの奈良県の山間部の車窓です。緑の深い山間部の車窓は大変美しいです。

大阪から大和八木付近までは住宅地が多くなっています。そこからこの写真のような山間部に入ります。
おすすめ車窓② 青山トンネル付近
私鉄屈指の長さをほこる新青山トンネル(5652m)の前後も山深い車窓が魅力です。この写真は階下席から撮影しました。線路までの距離が近いので迫力満点です。

独特の車窓が楽しめる階下席
ビスタカーでしか味わえない車窓として紹介したいのが階下席からの車窓です。
近年は「ひのとり」や「しまかぜ」の登場により、通常の車両よりも高い位置からの車窓を楽しめる列車が増えてきました。つまりビスタカーと同じような車窓を楽しめる列車がでてきました。
しかし、ビスタカーの階下席からの車窓は、この列車のみの特徴です。
下の写真のように、目線がホームすれすれに低い位置にあります。

同じような車両は、JR東日本の2階建てグリーン車があげられます。
ビスタカーはどんな人におすすめ?
近鉄には『ひのとり』や『しまかぜ』など特徴的な特急がありますが、そのなかで、ビスタカーの最大の魅力は何といっても2階建て車両です。
2階席からの車窓はたいへん見晴らしがよく、1階階下席からの低い位置からの独特の車窓も大変魅力的です。
- 鉄道好き・特急好き・・・普通の特急とは違う車両に乗ってみたい人
- 家族・グループ旅行・・・階下のグループ専用席という選択肢があります。
- 近鉄沿線を観光する人・・伊勢志摩方面などへの旅行で、移動時間そのものを楽しみたい人。
- 「ひのとり」などとは違った特急に乗りたい人

まとめ|2階建て特急「ビスタカー」に乗ってみよう
ビスタカーの3つの魅力
- 2階建て車両という圧倒的な個性
- 2階席から楽しむ独特の車窓
- 階下のグループ専用席など、他の特急にはない車内構造
「近鉄特急に乗るなら、ぜひ一度は2階建てのビスタカーを選んでみてください。」


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