京都の街をコトコト走る“嵐電(らんでん)”。
嵐山本線と北野線は、京都観光の王道スポットを結ぶだけでなく、どこか懐かしいローカル電車の風情を色濃く残す路線です。
🌸 嵐電(らんでん)とは?路線の概要
京福電鉄が運行する嵐電は、京都市内を走る唯一の路面電車。
現在は以下の2路線で構成されています。
■ 嵐山本線(四条大宮〜嵐山)
- 全長:7.2km
- 駅数:13駅
- 京都中心部から嵐山へ向かう観光路線
- 観光客・地元客ともに利用が多い“嵐電の顔”
■ 北野線(帷子ノ辻(かたびらのつじ)〜北野白梅町(きたのはくばいちょう))
- 全長:3.8km
- 駅数:8駅
- 仁和寺・龍安寺・北野天満宮など、京都の名刹を結ぶ静かなローカル線
- 観光地を巡りつつ、落ち着いた車窓が楽しめる穴場路線
🏯 嵐電の歴史:京都の街とともに歩んだ100年以上
- 1910年(明治43年):嵐山本線が開業
- 1925年(大正14年):北野線が全通
- 京都市電と並び、京都の市内交通を支えた存在
- 1990年代以降、観光需要の高まりとともに再評価
- 2000年代には「嵐電パープル号」など新型車両も登場し、現在も進化を続ける
特に嵐山本線は、京都の観光文化の発展とともに歩んできた“生きた歴史遺産”と言える路線です。
🚋 おすすめの車窓ポイント
嵐電のおすすめ車窓を四条大宮駅から順に紹介します。
① 嵐山本線:西院〜嵐山
京都の街並みから自然豊かな嵐山へ移り変わる“旅情”が魅力です。
まずは起点駅となる四条大宮駅です。阪急電鉄京都線(⇒阪急京都線の記事もご覧ください)に四条大宮駅(地下駅)から地上にでると、下の写真のように嵐電の四条大宮駅がある駅ビルがみえます。


ホームは2面2線あります。電車はこのように停車します。いつも多くの観光客でにぎわっています。1両編成で運行されることが多く、いつも満員です。運転頻度は10分に1本となっています⇒嵐電四条大宮駅の時刻表

四条大宮駅を出発すると次は西院(さいん)駅です。この区間は京都市内の住宅地の中を走行しています。京都の日常の風景が垣間見られるおだやかな区間です。そのようすを動画でごらんください。
西院駅を出発し次の西大路三条駅をすぎると、蚕ノ社駅までの4駅間は路面電車区間となります。嵐電の車窓の魅力は鉄道路線区間と路面電車区間の両方がみられるところです。

かつては京都市内を京都市電が縦横無尽に走行していましたが、現在では京都市内に残る唯一の路面電車となりました。そういう意味でも貴重です。
ではその様子を動画でごらんください。
蚕ノ社駅からは再び鉄道路線区間になり、次の駅が太秦広隆寺(うずまさこうりゅうじ)駅です。「東映太秦映画村」への最寄り駅です。⇒東映太秦映画村のついて
列車は帷子ノ辻(かたびらのつじ)駅に到着します。

この駅は嵐電のもう一つの路線である北野線との乗り換え駅です。北野線については、この記事の後半で紹介します。

この駅から5駅目が終点の嵐山駅となります。京都の一大観光地である嵐山には、鉄道路線でいえば他にJR嵯峨野線(嵯峨嵐山駅)と阪急(嵐山駅)があります。

これらのなかでは嵐電の嵐山駅が一番いい場所に駅があります。天龍寺をはじめとする嵐山のど真ん中に位置しているので観光に大変便利です。

② 北野線:帷子ノ辻(かたびらのつじ)〜北野白梅町(きたのはくばいちょう)
寺院の森と住宅街が交互に現れる“京都らしい静けさ”が魅力です。
- 線路脇の緑が多く、季節の移ろいがよく分かる
- 桜・紅葉シーズンは特に美しい
- 御室仁和寺(おむろにんなじ)⇒開基(創立者)は宇多天皇で桜の名所としても有名 世界遺産 真言宗御室派総本山 仁和寺
- 妙心寺(みょうしんじ)⇒開基(創立者)は花園天皇で臨済宗妙心寺派の大本山の寺院 臨済宗妙心寺は総本山妙心寺
- 龍安寺(りょうあんじ)⇒臨済宗妙心寺派の寺院で、石庭があまりにも有名な寺院 大雲山龍安寺
- 等持院(とうじいん)⇒臨済宗天龍寺派の寺院で、足利氏の菩提寺で足利尊氏の墓所があることで有名 臨済宗天龍寺派等持院
まずは帷子ノ辻駅を出発するシーンからごらんください。
帷子ノ辻駅から3駅目も鳴滝(なるたき)駅から次の宇多野(うたの)駅までの区間が、北野線の車窓のハイライトといえる「桜トンネル」があります。その様子を次の動画でごらんください。ただし撮影時が2月でしたので、桜の映像ではありません。また桜の時期に撮影してきます。
次の写真が等持院(とうじいん)立命館大学衣笠キャンパス前駅です。京都の生活感と緑と歴史が混じったとても趣のある風景です。

次の駅が終点:北野白梅町駅です。この駅から徒歩7分で「北野天満宮」に着きます。学問の神様:菅原道真公を祭った神社です。⇒北野天満宮について

📝 まとめ:嵐電は“京都の時間”を感じる旅路
嵐電は、単なる移動手段ではなく、「京都の空気をゆっくり味わうための乗り物」と言っても過言ではありません。
嵐山の華やかさ、北野線の静けさ、そして街中を走る路面電車の風情。どの瞬間も、京都らしさがぎゅっと詰まっています。
観光で訪れる方はもちろん、鉄道好きにもたまらない魅力がある路線です。


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