【JR紀勢本線】の魅力を徹底紹介|太平洋の絶景とローカル線の味わいを楽しむ旅

新宮駅に到着した特急くろしお1号 JR

紀伊半島をぐるりと回り込むように走るJR紀勢本線は、三重県の亀山駅から和歌山県の和歌山市駅まで全長384.2kmを結ぶ、日本でも屈指の長大ローカル幹線です。

今回は大阪駅から新宮駅まで「くろしお1号」に乗車し、新宮駅からは「南紀6号」に乗車し名古屋駅まで約8時間30分の乗車記録を中心に紹介します。

大阪駅を出発

朝7:40大阪駅の「うめきたホーム」から出発です。このホームは「グランフロント大阪」の地下にあります。

大阪駅(うめきたホーム)です。ホームドアが列車に合わせて移動する最新式のものです。

大阪駅7:40発「くろしお1号」で新宮駅に向かいます。大阪駅を出発すると梅田貨物線をとおり大阪環状線に合流します。

紀勢本線の運行形態・使用車両について

紀勢本線は、地域輸送から観光特急まで多彩で、区間によって性格が大きく変わります。大きく分けると、JR西日本区間となる和歌山ー新宮間(電化区間)、JR東海区間となる新宮ー亀山間(非電化区間)にわかれます。

● 新宮〜和歌山:電化区間で特急も運行

  • 特急「くろしお」が大阪方面と直通
  • 普通列車は227系などの新型車両が活躍
  • 観光地が多く、利用者も比較的多い

くろしおの使用車両は3種類あります。

・パンダくろしおの287系
・オーシャンアローの283系
・元しらさぎの289系

今回乗車した「くろしお1号」は「パンダくろしお」の287系でした。

● 亀山〜新宮:ローカル色の強い非電化区間

  • 名古屋から特急南紀が定期で4往復運行。使用車両は最新式HC85(ハイブリッド車)
  • 気動車(DC)による普通列車が中心
  • 一部区間はワンマン運転
  • 新宮ー紀伊長島間は海岸沿いを、紀伊長島から多気まではのどかな山間部・川沿いを走る“旅情区間”

今回乗車した南紀6号の車両「HC85」です。

この列車はハイブリッド車両で、そのため車両形式は「モハ」となります。気動車ではなく「電車」の区分となります。

紀勢本線(和歌山ー新宮間)の車窓

大阪環状線・阪和線をとおり、和歌山駅に到着しました。ここから紀勢本線を走行することになります。写真は別日に撮影した、普通:御坊ゆきです。

和歌山駅に停車する普通御坊ゆき

ただし、正式な「紀勢本線」はすこし手前の「和歌山市駅」から始まっています。運行形態としては和歌山市ー和歌山間は支線のような扱いとなっています。⇒【紀勢本線(和歌山市ー和歌山)】をごらんください。

和歌山駅を出発すると、しばらくは和歌山の市街地を走りますが、海南駅から先は海岸沿いを走る区間が多くなります。

写真は冷水浦(しみずうら)駅付近の車窓です。和歌の浦がみえています。

JR紀勢本線 冷水浦駅付近車窓

9:30に御坊駅に到着します。御坊駅は存続問題でゆれている「紀州鉄道」の始発駅となっています。写真は別の日に撮影した御坊駅と紀州鉄道です。⇒「紀州鉄道」についてはこちら

御坊駅を出発し紀伊田辺駅をへて白浜駅までの区間に車窓の名所があります。岩代駅付近の「千里の浜」は太平洋の絶景を眺めることができ、一部の列車が速度を落として運転するなどビューポイントとなっています。

JR紀勢本線 千里の浜車窓①
JR紀勢本線 千里の浜車窓②

10:12に白浜駅に到着。白浜アドベンチャーワールド、白良浜の最寄り駅です。特急くろしお号の約半数はこの駅で折り返します。

列車はさらに南下し、本州最南端の11:07に串本駅に到着します。

本州最南端の車窓をごらんください。
潮岬がみえています。

JR紀勢本線 潮岬車窓

串本駅を出発してすぐにみえる紀伊大島です。

JR紀勢本線 紀伊大島車窓

紀伊浦上駅付近の車窓です。ほとんど海を走行しているような場所でした。

JR紀勢本線 紀伊浦上駅付近

くろしお号は11:59に新宮駅に到着しました。大阪駅から約4時間20分の旅でした。

次に乗車する南紀6号は12:45発です。約45分あるのでどうしようかと考えて、駅から徒歩15分くらいの熊野速玉大社近くの「香梅堂」という和菓子屋さんに行きました。

新宮の香梅堂の店舗写真

時間がタイトになりましたが、新宮駅まで戻りました。

12:43南紀6号が新宮駅に入線しました。この列車は紀伊勝浦12:25発で、名古屋駅にむかいます。入線の様子の動画です。

車両は、東海旅客鉄道(JR東海)のHC85系気動車(HC85けいきどうしゃ)です。ハイブリッド式特急形気動車です。高山線の特急ひだ号でデビューした車両で、紀勢本線の南紀号には2023年7月から使用されています。

HC85南紀号車両側面

新宮駅を出発するとすぐに熊野川を渡ります。美しい河口です。

JR紀勢本線 熊野川橋梁を渡る車窓

新宮駅から紀伊長島付近は海岸沿いを走行します。山が海岸に接近しているのでトンネルも多く、トンネルを出て町があり、またトンネルに入って町があり、という区間が続きます。写真は尾鷲駅付近の車窓です。

紀伊長島駅をすぎると多気駅までは山間部を走行します。少し平地が広がってくると右側から参宮線がよってきて多気駅に到着します。

多気から松坂→津駅と田園と山並みの穏やかな風景がつづきます。紀勢本線の原風景のような車窓です。

津駅からは伊勢鉄道を経由します。

伊勢鉄道(伊勢線)は、22.3 kmと比較的短い路線です。両端をJR東海の関西本線と紀勢本線に挟まれ、関西本線の河原田駅と紀勢本線の津駅の間を結ぶ短絡線として建設されました。特急「南紀」や快速「みえ」といった中・長距離の速達列車が直通運転を行い、名古屋と津・松阪・鳥羽・南紀方面等を結ぶ路線の一部分を担っています。

列車は四日市駅をへて、15:46桑名駅を出発し木曽三川の橋を渡ります。愛知県に入ります。

ちょっとよりみち①紀勢本線(津ー亀山間の紹介)

紀勢本線の津〜亀山間は、わずか約11kmの短い区間ながら、路線の雰囲気が大きく変わる“境界”として鉄道ファンから密かに注目されています。

津駅に停車する亀山発鳥羽ゆき列車です。

県庁所在地・津を出ると、沿線は一気に落ち着いた住宅地と田園風景へと移り変わり、ローカル線の旅情がじわりと漂い始めます。

亀山駅の手前の下庄駅付近は丘陵地のなかを走行します。さらに鈴鹿川を渡ると亀山駅に到着します。

亀山駅に停車する紀勢本線列車です。ここが紀勢本線の起点となっています。ここから和歌山市まで続く長大路線です。

JR紀勢本線 亀山駅の停車する鳥羽ゆき

この駅は紀勢本線の起点であり、さらに関西本線と接続しています。関西本線はこの亀山駅から東の名古屋駅までは電化区間です。西側の亀山ー柘植ー伊賀上野ー加茂までの区間は非電化区間となります。 ⇒【JR関西本線( 加茂〜亀山)】もごらんください。

ちょっとよりみち②関西本線(亀山ー河原田の紹介)

亀山駅からはJR東海エリアの関西本線となります。ただ、特急南紀号や鳥羽へゆきの快速みえ号は伊勢鉄道を経由するため、この区間をとおりません。

亀山駅を出発する快速:名古屋ゆきです。亀山から四日市までは各駅停車で、四日市からは桑名に停車するだけで終点名古屋まで行きます。名古屋まではおよそ1時間10分で行けます。

1時間あたり1本の運行で、四日市からは伊勢鉄道を経由した快速:みえ号1本と四日市始発の普通が2本が加わります。

伊勢鉄道との合流駅:河原田駅です。昼間時は1時間に1本なのでローカル線の雰囲気がただよっています。

名古屋駅に到着

南紀6号は16:13に名古屋駅に到着しました。

海・山・歴史・文化が凝縮された紀勢本線は、鉄道旅の醍醐味を存分に味わえる路線です。特急で快適に巡るもよし、普通列車でのんびり旅するもよし。紀伊半島の雄大な自然を、ぜひ車窓から楽しんでみてください。

★おすすめ情報★

● 途中下車して楽しみたいスポット

★お得な乗車券:紀勢本線を旅するならコレ★

JR西日本「伊勢・熊野・和歌山エリア周遊きっぷ」

  • 新宮〜白浜など観光地を広くカバー
  • 特急自由席も利用可能
  • 熊野観光と相性抜群

JR東海「南紀・熊野古道フリーきっぷ」

  • 名古屋からのアクセスに便利
  • 特急「南紀」も利用可能
  • 熊野三山巡りに最適

コメント

タイトルとURLをコピーしました