【近鉄アーバンライナー乗車記】ひのとりだけじゃない!名阪間を走る伝統の特急を徹底紹介

四日市駅に停車する近鉄アーバンライナー 特集記事

アーバンライナーは「ひのとりに乗れなかったときの代わり」ではありません

大阪と名古屋を近鉄で移動するとき、「できればひのとりに乗りたい」と考える人は多いのではないでしょうか。
プレミアム車両のゆったりした座席や、落ち着いた車内が魅力の「ひのとり」は、現在の近鉄を代表する名阪特急です。

しかし、ひのとりが満席だったからといって、がっかりする必要はありません。

そのときにおすすめしたいのが、アーバンライナーです。アーバンライナーは、現在では名阪特急としては主要駅に停車する列車として、また名古屋ー伊勢間で6往復・大阪難波ー奈良間で下り2本上り1本で活躍しています。

1988年に登場し、かつて大阪と名古屋をノンストップで結んだ、近鉄名阪特急の歴史を語るうえで欠かせない車両なのです。

この記事では、アーバンライナーの歴史から車内設備、座席、乗り心地、停車駅まで紹介し、「ひのとりが取れなかったらアーバンライナーに乗ってみよう」と思える魅力をお伝えします。

アーバンライナーは大阪~名古屋を快適に移動できる実力派特急

アーバンライナーをおすすめしたい3つの理由

アーバンライナーの魅力は、大きく3つあります。

  • 名阪間を結ぶ速達性(ひのとりと遜色ありません)
  • 長距離移動を快適に過ごせる車内
  • 名阪ノンストップ特急として活躍した歴史

現在のアーバンライナーは、大阪難波・大阪上本町・鶴橋を出発すると、大和八木、名張、津、白子、近鉄四日市、桑名などに停車して近鉄名古屋へ向かいます。

そのため、大阪~名古屋を通しで利用する人だけでなく、大和八木・名張・津・四日市・桑名など途中駅から利用する人にも使いやすい特急です。

実際に乗ってみると、「アーバンライナー、結構いいじゃないか」と思えるはずです。

アーバンライナーとは?かつて名阪間をノンストップで走った特急

大阪難波駅に停車するアーバンライナー名古屋ゆき

1988年に登場した近鉄の看板特急

アーバンライナーの歴史は1988年に始まります。

登場したのは21000系。
当時のアーバンライナーは、大阪と名古屋を結ぶノンストップ特急として運転されました。
近鉄はこの車両で、「2時間をくつろいで移動できる」質の高い居住空間を目指しました。

近鉄特急アーバンライナー名古屋ゆきの側面のデラックスシートのロゴ

現在の「ひのとり」につながる近鉄の名阪特急の快適性は、突然生まれたものではありません。
そのルーツの一つが、アーバンライナーなのです。

大阪難波駅に停車するアーバンライナー名古屋ゆき 列車側面

「ひのとり」の先輩にあたる存在

2020年に登場した「ひのとり」は、アーバンライナーなどが築いてきた名阪特急の歴史を受け継ぎ、さらに快適性を高めた車両です。

つまり、

アーバンライナー → ひのとり

という流れで、近鉄の名阪特急は進化してきました。そう考えると、アーバンライナーに乗ることは、単に古い車両に乗ることではありません。現在の「ひのとり」につながる近鉄特急の歴史を体験することでもあります。

アーバンライナーのここが魅力!実際に乗って感じたいポイント

①落ち着いた特急らしさ

アーバンライナーには長年走り続けてきた車両ならではの落ち着いた雰囲気があります。派手さではひのとりに譲るかもしれません。

しかし、座席に座って車窓を眺めながら過ごしていると、「これぞ近鉄特急」という雰囲気を感じられるのがアーバンライナーの魅力です。

途中駅から乗れるのが大きなメリット

アーバンライナーの魅力は、大阪~名古屋を通しで利用する人だけのものではありません。

大和八木、名張、津、白子、近鉄四日市、桑名などにも停車するため、途中駅から大阪方面・名古屋方面へ移動する場合にも利用できます。

例えば、

  • 大和八木から名古屋へ
  • 名張から大阪へ
  • 四日市から大阪・名古屋へ
  • 桑名から大阪へ

といった使い方ができます。
近鉄大阪線・名古屋線の主要駅間の移動手段として見るとアーバンライナーは非常に快適で使いやすい特急です。

③歴史を知ってから乗ると、さらに面白い

3つめは少し鉄道好きによった魅力です。

アーバンライナーの大きな魅力は、現在の姿だけではありません。

1988年に登場し、名阪間をノンストップで結んでいた時代があります。当時、大阪と名古屋の間を走るアーバンライナーに乗った人は、今とは違う「名阪間2時間の旅」を体験していました。

現在は途中駅に停車するため、当時と同じ旅ではありません。それでも、同じ車両の系譜に乗って名阪間を移動できるというのは、鉄道好きにとって大きな魅力です。

アーバンライナーはどんな人におすすめ?

大阪~名古屋を移動する人

大阪難波から近鉄名古屋まで、快適に移動したい人におすすめです。

現在も大阪難波・近鉄名古屋間の名阪特急として運転されています。例えば近鉄の現行時刻表では、大阪難波発・名古屋発ともにアーバンライナーが毎時30分発(ひのとりは毎時00分発)で設定されています。

大阪難波ー名古屋間の所要時間は、列車によって若干のちがいはあるものの2時間20分となっています。ちなみに「ひのとり」は2時間6分-8分となっています。

少し時間がかかりますが、途中で「ひのとり」に抜かれるということはないので、大阪難波・名古屋双方とも一番早く到着する列車となります。後続の列車のほうが早いということはありません。

次の動画はアーバンライナー名古屋ゆきが大阪難波に入線するシーンです。

大和八木・名張・津・四日市・桑名などから乗る人

途中駅から大阪・名古屋へ向かう場合にも便利です。

特に「ひのとりが停車しない駅から乗る」という人にとっては、アーバンライナーは重要な選択肢になります。

近鉄四日市駅に停車するアーバンライナー名古屋ゆき

ひのとりのチケットが取れなかった人

この人には、ぜひアーバンライナーを候補に入れてほしいと思います。

「ひのとりが満席……」と落ち込む必要はありません。アーバンライナーには、ひのとりとは違う魅力があります。

むしろ、「ひのとりに乗れなかったから、今回はアーバンライナーに乗ってみよう」というくらいの気持ちで乗ってみるのがおすすめです。

アーバンライナーに乗るなら、ここを見てほしい

車両の外観をじっくり見る

まずはホームに入ってくるアーバンライナーの姿。
1980年代に登場した車両でありながら、現在でも存在感があります。ぜひ乗車前に、先頭車両の写真を撮っておきたいところです。

大阪難波駅に停車するアーバンライナー名古屋ゆき 先頭車両

車内の雰囲気を感じる

乗車したら、車内の全体的な雰囲気を感じてみましょう。新型車両とは違う、長年名阪特急として走ってきた車両ならではの味があります。

まずデラックスシートの車内全体です。1列に座席1+2の3つとなっています。

アーバンライナーデラックスシート車内全体

デラックスシートの一人座席です。今回はこのシートにしました。テーブルは座席左側から出せます。

パソコンやタブレット・スマホの充電に欠かせないコンセントは、写真のなかの座席足置きの右下にあります。

アーバンライナーデラックスシートのコンセントの位置

2列側の様子です。2列ですが座席がそれぞれ独立していて少し離れています。一人で2列側になったとしてもプライバシーはが守られそうな感じです。

アーバンライナーデラックスシートの2列側

先頭車両の運転室で撮影されている動画をみたり、ニュースを伝える、液晶ディスプレイです。

アーバンライナーデラックスシートの前方にある液晶ディスプレイ

次の写真はレギュラーシートの車内全体の様子です。2+2+のシート配置です。

アーバンライナーレギュラーシートの車内全体

モバイル機器を使用する際に欠かせない、電源コンセントも追加工事で、写真のように窓際の下部分に設置されました。

アーバンライナーレギュラーシートの様子

名阪間の車窓を楽しむ

大阪から名古屋へ向かう場合、都市部を抜けると奈良・三重方面へと車窓が変化していきます。大和八木、名張を過ぎ、伊勢平野へ入って津、四日市、桑名へ。

アーバンライナーからの車窓(場所は大和高田付近)

下の写真は近鉄桜井駅を出発してすぐの場所です。ここから東側へはしばらく写真のような。緑豊かは風景のなかを走行します。

近鉄大阪線 桜井駅をしばらく行ったところ

「移動時間」だけではなく、車窓を眺めながら過ごす時間もアーバンライナーの楽しみ方です。

次の動画は大阪方からみて伊勢中川駅を少し先にいった場所ですれちがった、ひのとりです。

まとめ:ひのとりの陰に隠れているけれど、アーバンライナーも十分魅力的

近鉄の名阪特急といえば、現在は「ひのとり」が注目されがちです。しかし、その陰に隠れてしまうには、アーバンライナーはあまりにも魅力的な車両です。

1988年に登場し、かつて大阪~名古屋間をノンストップで結んだアーバンライナー。

そして現在は、大和八木、名張、津、四日市、桑名などの主要駅に停車し、多くの利用者を大阪・名古屋へ運んでいます。

ひのとりには、ひのとりの魅力があります。でも、アーバンライナーには、アーバンライナーにしかない魅力があります。

写真は白子駅にすれちがったアーバンライナーです。

白子駅に到着するアーバンライナー大阪難波ゆき(左側に名古屋行きアーバンライナー)

近鉄特急「ひのとり」の記事

近鉄特急の時刻表

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