
大阪梅田と京都河原町を結ぶ阪急京都線は、阪急電鉄の三大幹線のひとつとして長年親しまれてきた路線です。現在の京都線のルーツは、実は京阪電鉄にあった新京阪線で、戦時中の企業統合によって阪急の路線となったという独特の歴史を持ちます。開業は1921年、最終的に京都河原町まで延伸したのは1963年6月17日で、都市間輸送を担う幹線として発展してきました。


写真はすでに消滅した旧:2300系の車両と7300系(種別消滅した快速:京都河原町行き)の写真です。
箕面有馬電気軌道および、その後身の阪神急行電鉄(阪急)によって敷設された神戸線・宝塚線(これらを合わせて神宝線と呼ばれる)と、北大阪電気鉄道、および、その後身の京阪の子会社である新京阪鉄道(→京阪電鉄新京阪線)によって敷設された京都線とでは、成り立ちが異なるため、また1969年に大阪市営地下鉄(現在の大阪メトロ)堺筋線との相互乗り入れによる車両規格の協議もあり、車両規格に違いがあります。
ごく簡単に説明しますと、京都線の車両のほうが長さが10cm、幅が10cm大きくなっています。上の写真の右側7300系・9300系・1300系といった近年製造された車両は阪急電鉄統一規格(従来の京都線の車両より長さ10cm短く幅は7cm細くなったもの)になっています。
京都線の魅力は通勤型車両以外の特急列車が運行されているところです。
その一つが2300系と一部の9300系で運行される列車には座席指定車両「PRiVACE」(プライベース)です。詳しくは下記の投稿をご覧ください。
↓
日常の移動空間が自分だけの”自分時間”へ【阪急京都線 座席指定「プライベース」】


もう一つが、「京とれいん 雅洛」です。
土休日ダイヤ実施日に大阪梅田駅 – 京都河原町駅間で1日4往復運行される観光客の利用を想定した列車で、専用車両での運転ですが、乗車券のみ(追加料金不要)で利用できるのが魅力です。途中停車駅は、十三駅・淡路駅・桂駅・烏丸駅で、特急より少なくなっています。
詳しくは下記の投稿をご覧ください。
↓
京都気分を“乗った瞬間から”味わえる観光列車の魅力とは?【阪急電鉄 京とれいん 雅洛】


途中の淡路駅の現在の様子です。
淡路駅では前後の駅も含めて連続立体交差の工事中です。2031年度末の完成を目指して工事中です。この工事が完成すると、京都線・千里線の運行上のボトルネック(上下線でポイントを渡る平面交差があったため、しばしば遅延する)が解消されます。安定した運行が期待できます。
淡路駅の平面交差の様子です。


途中駅の相川駅の様子です。ここで普通電車は特急・準急の通過待ちをします。
途中の茨木市駅です。
以前は特急が通過する駅でしたが、沿線の利用者重視に転換し、この茨木市や高槻市など途中の主要駅にも停車するようになりました。


途中の大山崎付近の車窓です。
このあたりは大阪府と京都府の境にあたり、JR京都線・東海道新幹線(開業前に阪急が新幹線の線路を走った期間があったことは有名な話です)・淀川のすぐ向こうに京阪電車ということで狭くなっている場所に鉄道が集まってくる見どころポイントです。
京都の大宮駅です。
写真は京福電鉄の入口も兼ねた建物(ビル)となっています。
この大宮駅とひとつ大阪寄りの西院駅の間は1931(昭和6)年に関西初の地下線となったことで有名です。


京福電鉄と乗り換えができる駅ですが、昼間時の特急は大宮駅を通過するのでご注意ください。準急および普通が停車します。
朝夕のラッシュ時の「準特急」は停車します。



終点の京都河原町駅です。
この駅も地下駅となっています。四条大宮駅から河原町駅まで延伸したのは1963年6月17日です。現在はテナントがかわりましたが、かつては阪急百貨店が駅のすぐ上にありました。
駅を降りた(地下駅から地上に出た)瞬間から京都有数の繁華街の河原町が広がっています。またすぐ東側に鴨川が流れていて京都らしさいっぱいです。
鴨川を渡り東側に行くと、京阪電車の祇園四条駅があります。阪急の四条河原町駅から徒歩5分弱で行けるので乗り換えも十分可能です。そして歌舞伎の南座など祇園の中心街もすぐです。

沿線には大学や住宅地が多く、通勤・通学路線としての役割も大きい一方、観光需要も高いのが京都線の特徴です。大阪と京都という二大都市を結ぶ利便性に加え、阪急らしい落ち着いた車内空間や、駅ごとに異なる街の表情が旅の楽しさを引き立てます。
歴史の深さと現代的な利便性を併せ持つ阪急京都線。日常の足としても、旅の相棒としても魅力にあふれた路線です。次に京都へ向かう際は、ぜひ阪急京都線の車窓と物語を味わってみてください。


コメント