【名鉄津島線乗車記】須ケ口から津島へ!歴史ある路線と住宅地を走るローカル風景を紹介

須ケ口駅に停車する津島線・尾西線経由弥富ゆき 東海地方の私鉄

名古屋鉄道(名鉄)には、名古屋本線や犬山線をはじめ、愛知県内に多くの路線があります。そのなかで、名古屋市の西側からあま市・愛西市方面へ延びているのが名鉄津島線です。

今回は、津島線の起点となる須ケ口駅から終点の津島駅まで乗車しました。

津島線は、名古屋方面への通勤・通学を支える路線であると同時に、100年以上の歴史を持つ鉄道路線でもあります。車窓には住宅地や郊外の街並みが広がり、名古屋の中心部を走る区間とは異なる雰囲気を楽しめます。

この記事では、名鉄津島線の路線概要や歴史、運行ダイヤ、実際に乗車して感じた魅力を紹介します。

名鉄津島線はどんな路線?

名鉄津島線の基本情報をまとめました。

項目内容
路線名名古屋鉄道 津島線
区間須ケ口~津島
営業キロ11.8km
駅数8駅
開業1914年1月23日
起点須ケ口駅(清須市)
終点津島駅(津島市)
主な役割通勤・通学、地域間の移動
接続路線須ケ口駅で名鉄名古屋本線、津島駅で名鉄尾西線

名鉄津島線は、清須市の須ケ口駅と津島市の津島駅を結ぶ、全線複線・電化の全長11.8kmの都市近郊路線です。

途中には甚目寺、七宝、木田、青塚、勝幡、藤浪の各駅があり、沿線地域の移動を支えています。

津島線の特徴は、名古屋本線との接続がよく、名鉄名古屋方面から直通列車を利用できることです。津島線内だけで運転が完結する列車はほとんどなく、名古屋方面からの列車がそのまま乗り入れる運行形態も、この路線の特徴といえます。
また、津島駅終点の列車もほとんどなく、大半は尾西線の佐屋・弥富まで直通しています。

▶名鉄名古屋本線の記事

須ケ口駅に停車する津島線・尾西線経由弥富ゆき

名鉄津島線の歴史|1914年に開業した路線

名鉄津島線の歴史は古く、1914年(大正3年)1月23日に開業しました。

当時の運営会社は、名古屋鉄道の前身の一つである名古屋電気鉄道です。現在の須ケ口駅から新津島駅までを結ぶ路線として開業し、その後、会社の変遷や駅の統合などを経て、現在の津島線につながっています。

津島駅と津島線の関係

津島駅そのものは、津島線よりも古い歴史を持っています。

1898年には、尾西鉄道によって弥富~津島間が開業しました。その後、1914年に津島線の新津島駅が設けられ、1931年には新津島駅が尾西線の津島駅に統合されました。

つまり、津島は古くから鉄道交通の拠点として発展してきた地域なのです。

名古屋方面への直通運転

1941年には、現在の名古屋本線につながる区間の整備に伴い、津島線から名古屋方面への直通運転が始まりました。

これにより、津島線は地域内の移動だけでなく、名古屋方面へのアクセスを担う路線としての役割を強めていきました。

水害を乗り越えてきた歴史

津島線の歴史を語るうえで忘れられないのが、水害です。

1959年の伊勢湾台風では、沿線が大きな被害を受け、津島線も冠水しました。また、2000年の東海豪雨でも、須ケ口駅周辺を含む広い範囲で浸水被害が発生しました。

現在の津島線は、こうした災害からの復旧や設備の整備を経て、地域の交通を支え続けています。

名鉄津島線の駅を紹介!須ケ口から津島まで

津島線は、須ケ口駅から津島駅まで8駅で構成されています。

ここでは、今回乗車した区間を駅の順番に沿って紹介します。

須ケ口駅|津島線と名古屋本線の接続駅

須ケ口駅は、津島線の起点となる駅です。

名古屋本線と接続しており、名古屋方面から津島線へ向かう際の乗り換え拠点となっています。列車によっては名古屋方面から津島線へ直通するため、利用する列車の行き先を確認しておくと安心です。

津島線の旅は、この須ケ口駅から始まります。

甚目寺駅|あま市の市街地にある駅

須ケ口駅を出発すると、列車は甚目寺駅へ向かいます。

甚目寺駅は、現在のあま市に位置する駅です。沿線には住宅地が広がり、名古屋近郊の生活路線らしい雰囲気が感じられます。

駅周辺には、古くから地域の信仰を集めてきた甚目寺観音もあります。鉄道だけでなく、沿線の歴史や街歩きに興味がある人にとっても注目したいエリアです。

七宝駅|住宅地を走る津島線

七宝駅も、あま市内にある駅です。

列車は市街地や住宅地の間を走り、駅ごとに地域の生活風景が見えてきます。

名古屋の中心部を走る路線とは違い、沿線の街並みを近くに感じられるのが津島線の特徴です。

木田駅|地域の移動を支える駅

木田駅は、あま市の西側に位置する駅です。

駅周辺には住宅地が広がり、地域住民の通勤・通学や日常の移動に利用されています。

津島線は、沿線に暮らす人々の生活と結びついた鉄道です。各駅の周辺を眺めながら乗車すると、その役割が伝わってきます。

青塚駅|郊外の街並みを楽しむ

青塚駅は、津島線の中ほどに位置する駅です。

この付近でも住宅地が続きますが、列車が進むにつれて建物の並びや周囲の景色に少しずつ変化が現れます。名古屋近郊の街がどのようにつながっているのかを感じながら乗れることが、津島線の魅力です。

勝幡駅|津島市に近づく区間

勝幡駅を過ぎると、津島方面への旅も終盤に入ります。この先では高架区間も見られ、地上を走る区間とは異なる景色を楽しめます。

下の写真は、線路が遠くまで続く津島線の前面展望。住宅地のなかを走りながら、終点の津島を目指す。

名鉄津島線藤浪駅付近前面車窓

前面展望を眺めていると、線路の先に広がる街並みや架線柱が規則的に連なり、鉄道ならではの風景を楽しめます。

藤浪駅|津島駅の一つ手前

藤浪駅を出発すると、終点の津島駅はもうすぐです。

津島線は、沿線の住宅地を抜けながら津島市の中心部へ向かいます。

終点に近づくにつれて、列車の進行方向や線路の配置にも変化が見られます。前面展望を楽しみたい場合は、窓の外に目を向けておくのもおすすめです。

写真は、住宅地の向こうに山並みが見える車窓。津島線では、名古屋近郊の街並みと郊外らしい景色を楽しめます。

名鉄津島線藤浪駅付近の車窓

津島駅|尾西線に接続する終点

津島線の終点が津島駅です。

津島駅では、名鉄尾西線に乗り換えることができます。尾西線は津島から弥富方面や名鉄一宮方面へ向かう路線であり、津島駅は地域の鉄道交通の拠点となっています。

津島線の乗車はここで一区切りとなりますが、さらに尾西線へ乗り継げば、別の鉄道の旅を続けることもできます。

名鉄津島線津島駅ホーム

名鉄津島線の運行ダイヤ|日中はおおむね毎時4本

日中時間帯は、須ケ口方面・津島方面ともに、おおむね毎時4本程度の運転が基本です。普通列車のみの運行で、名古屋本線へ直通する列車と須ケ口までの列車がそれぞれ2本ずつとなっています。いずれにしても須ケ口に名古屋本線の急行・準急に接続しています。
平日の朝夕のラッシュ時は毎時6-7本に増えます。津島方面ゆきに特急3本・急行1本が名古屋本線から直通しています。津島から須ケ口方面には夕方時間帯に名古屋本線に直通の準急が毎時2本入ります。
詳しくは名鉄の時刻表で確認してください。▶名鉄津島線・尾西線の時刻表

実際に須ケ口から津島まで乗車して感じた魅力

名古屋近郊の街並みを眺められる

津島線の車窓では、住宅地や沿線の建物、道路など、地域の暮らしに近い風景を楽しめます。

観光列車のような特別な車窓を目的とする路線ではありませんが、普段訪れる機会の少ない街を鉄道で通り抜けることには、乗りつぶしならではの面白さがあります。

車窓を眺めていると、名古屋の中心部から少し離れた地域の生活風景が広がっていきます。

前面展望で線路の広がりを楽しめる

鉄道好きにおすすめしたいのが、列車の進行方向に広がる前面展望です。

津島線では、線路や架線、沿線の建物が連なって見える区間があり、列車が進んでいく様子を楽しめます。特に、線路がまっすぐ延びる区間や、高架区間へと移っていく場面は、写真や動画に残しておきたいポイントです。

100年以上の歴史を感じられる

津島線は1914年の開業以来、地域の交通を支えてきました。

現在は通勤・通学路線としての性格が強いものの、その背景には鉄道網の発展や水害からの復旧、沿線地域の変化といった歴史があります。

こうした歴史を知ってから乗車すると、普段は何気なく通り過ぎる駅や線路にも違った印象を持つのではないでしょうか。

尾西線と組み合わせて乗りつぶしを楽しめる

津島駅は尾西線との接続駅です。

そのため、津島線だけで旅を終えるのではなく、尾西線と組み合わせて乗車するのもおすすめです。

名古屋方面から津島線で津島へ向かい、尾西線で弥富方面や名鉄一宮方面へ進めば、愛知県西部の鉄道をより広く楽しめます。

乗りつぶしを目的とする場合にも、路線を効率よく組み合わせやすいのが津島駅の魅力です。

まとめ|名鉄津島線は歴史と日常の風景を楽しめる路線

今回は、須ケ口駅から津島駅まで、名鉄津島線に乗車しました。

津島線は、全長11.8kmの比較的短い路線ですが、100年以上の歴史を持ち、現在も沿線地域の通勤・通学を支えています。

車窓には住宅地や郊外の街並みが広がり、前面展望では線路や架線が連なる鉄道らしい風景を楽しめます。また、津島駅では尾西線に乗り換えられるため、愛知県西部の鉄道旅を続けることもできます。

観光列車のような派手さはありませんが、普段利用しない路線に乗り、街の風景や鉄道の歴史を感じることも、乗りつぶしの楽しみの一つです。

名古屋周辺で鉄道旅を楽しみたい方は、ぜひ名鉄津島線にも乗車してみてください。

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