【伊勢志摩ライナー乗車記】車内設備・座席を徹底紹介!四日市から松阪まで乗ってわかった魅力

乗車紀行

近鉄の「伊勢志摩ライナー」に乗車しました。

伊勢志摩ライナーは、近鉄23000系を使用する特急列車です。1994年、志摩スペイン村の開業に合わせて登場し、大阪・名古屋方面から伊勢志摩への観光輸送を担ってきました。

現在は主役を「しまかぜ」に譲りましたが、それに次ぐ特急という位置づけで、途中の主要駅に停車するタイプの特急を主体として活躍しています。

今回乗車したのは、近鉄四日市駅から松阪駅までです。途中に主要駅間の移動にも気軽に使えるようになりました。

伊勢志摩ライナーの魅力は、ゆったりした座席やデラックスカー、グループ旅行に便利なサロンカーなど、列車に乗っている時間そのものを楽しめる設備が充実しています。

今回は車内設備を中心に、伊勢志摩ライナーの魅力を紹介します。

▶今回のこの列車を含めた乗車記もあわせてごらんください⇒【近鉄乗車記】大阪難波から京都まで鉄道旅!アーバンライナー・伊勢志摩ライナー・快速みえ・しまかぜを乗り継ぐ

伊勢志摩ライナーは「移動時間も楽しみたい人」におすすめ

伊勢志摩方面へ旅行するなら、伊勢志摩ライナーは一度乗ってみる価値のある特急です。

その理由は、一般的な特急列車とは少し違った、観光客を意識した車内設備にあります。

伊勢志摩ライナーには、

  • レギュラーカー
  • デラックスカー
  • サロンカー
  • ツイン席
  • 展望デッキ
  • ゆったりした車内空間

などが用意されています。

特に注目したいのが、グループ旅行で利用できるサロン席です。

伊勢志摩ライナーのサロン席は3~4人用、ツイン席は2人用の対面式座席となっています。家族や友人同士で伊勢志摩へ向かう際に、通常の横並びの座席とは違った楽しみ方ができます。

「目的地まで早く移動する」というだけではなく、列車に乗るところから旅行を楽しみたい人に向いている特急といえるでしょう。

伊勢志摩ライナーとは?

伊勢志摩ライナーは、近畿日本鉄道の23000系電車を使用する特急列車です。

登場したのは1994年。この年は、近鉄グループが伊勢志摩の観光開発を進めるなかで、志摩スペイン村が開業した年でもあります。

伊勢志摩ライナーは1994年に登場し、大阪・名古屋と伊勢志摩を結ぶ列車として運行を開始しました。さらに、当時は民鉄として初めて最高速度130km/hでの運転を開始しています。

つまり伊勢志摩ライナーは、単なる新型特急として登場したのではありません。伊勢志摩への観光客を迎えるための「リゾート特急」として登場した列車なのです。

現在では登場から30年以上が経過していますが、リニューアルを受けながら現在も活躍しています。

伊勢志摩ライナーはどこを走っている?

現在の伊勢志摩ライナーは、主に伊勢志摩方面と大阪・京都・名古屋方面を結んでいます。

代表的な運行系統は、2026年3月14日時刻改正で以下のようになっています。

  • 大阪難波or上本町⇔鳥羽or賢島(平日3本・土日祝日5本)
  • 名古屋⇔松阪or鳥羽or賢島(平日4本・土日祝日6本)
  • 京都⇔賢島(平日1本・土日祝日1本)
  • 京都⇔大和西大寺or橿原神宮(平日3本・土日祝日2本)
  • 京都⇔奈良(平日1本・土日祝日1本)
  • 大阪難波⇔奈良(奈良→大阪難波ゆきのみ1本・土日祝日1本)

具体的な発車時刻は、こちらの近鉄特急の時刻表をご覧ください。

このマークが伊勢志摩ライナーです。さがして乗車してみてください。

四日市から伊勢志摩ライナーに乗車

今回、私が乗車したのは近鉄四日市駅から松阪駅までです。

四日市駅に入線する伊勢志摩ライナー賢島ゆき

伊勢志摩ライナーという名前からすると、賢島までの長距離乗車をイメージするかもしれません。しかし、伊勢志摩ライナーは途中区間だけ利用することもできます。

今回のように、四日市→松阪
という短い区間でも、伊勢志摩ライナーの車内を実際に体験することができます。

近鉄四日市駅に入線する伊勢志摩ライナーです。

ホームに伊勢志摩ライナーが入ってくると、まず目に入るのが独特の先頭形状です。

伊勢志摩ライナーには黄色系の編成と赤色系の編成があり、どちらも通常の近鉄特急とは違った観光列車らしい雰囲気があります。

車内に入ると感じる「観光特急らしさ」

車内に入って最初に感じたのは、明るい雰囲気でした。志摩スペイン村の開業と同時に運行を開始した南国のイメージですね。

伊勢志摩ライナーは、観光客が長距離を移動することを意識した車両として設計されています。

レギュラーカーは普通の特急よりゆったりした印象

レギュラーカーの車内です。最も多くの乗客が利用するのがレギュラーカーです。
一般的な特急列車と同じように2列+2列の座席配置ですが、観光特急としての雰囲気が感じられます。

伊勢志摩ライナーのレギュラーシートの車内全体

伊勢志摩旅行では荷物が多くなることもありますが、座席周辺のスペースを確認しておくと、乗車時のイメージがつかみやすいでしょう。

伊勢志摩ライナーのレギュラーシート座席

テーブルを出したときの状態です。右側の肘置きのふたを開けるとテーブルがあります。

伊勢志摩ライナーのレギュラーシート(テーブルを出した状態)

一度は乗ってみたい「デラックスカー」

伊勢志摩ライナーの車内で、特に気になるのがデラックスカーです。デラックスカーは通常のレギュラーカーとは異なり、横3列のゆったりした座席配置になっています。

伊勢志摩ライナーのデラックスカー車内全体

横3列というだけでも、車内に入ったときの印象がかなり違います。1人掛けと2人掛けの座席配置なので、1人旅なら1人掛け席を選ぶこともできます。

伊勢志摩ライナーのデラックスカーの一人用シート

「せっかく伊勢志摩ライナーに乗るなら、少し贅沢に過ごしたい」という人には、デラックスカーもおすすめです。

グループ旅行ならサロン席がおすすめ

伊勢志摩ライナーの大きな特徴のひとつがサロンカーです。通常の特急列車ではあまり見られない、グループ旅行を意識した座席になっています。

伊勢志摩ライナーサロンカー車内全体

向かい合わせの座席にテーブルが設けられており、家族や友人同士で会話をしながら移動できます。

伊勢志摩旅行では、「家族で伊勢神宮へ行く」・「友人と鳥羽・賢島へ行く」・「グループで志摩スペイン村へ行く」
といった旅行も多いでしょう。

そんな旅行では、横一列に座るよりも、こうした対面式の座席のほうが旅の雰囲気を楽しめます。

伊勢志摩ライナーのサロン席は3~4人用、ツイン席は2人用となっています。

伊勢志摩ライナーサロン席(4人用)座席

この設備を見ると、伊勢志摩ライナーが「観光客を運ぶための特急」として作られたことを実感できます。

2人旅ならツイン席もチェック

伊勢志摩ライナーにはツイン席もあります。こちらは2人で利用することを想定した対面式の座席です。

夫婦やカップル、友人同士など、2人で伊勢志摩へ旅行する場合には、通常の座席とは違った旅を楽しめるでしょう。

ただし、サロン席(3人以上4人まで)・ツイン席(2名のみ。1名での使用は不可)のようなグループ専用席には利用人数などの条件があります。

予約する場合は、近鉄の特急券予約画面などで利用条件を確認しておきましょう。

迫力満点の前面車窓・後方車窓が楽しめる展望デッキ

伊勢志摩ライナーの最前部と最後部の運転室のすぐ後ろが、フリースペースの展望デッキとなっています。写真のように運転席後部が全面ガラス張りになっているので、大変見渡しのよい車窓がみられます。

腰掛用のバーもあります。デッキなので、乗客であれば誰でも訪れることができる場所です。乗車中の気分転換にご活用ください。

伊勢志摩ライナー最後部の展望デッキ

伊勢志摩ライナーはこんな人におすすめ

ここまでの乗車体験から、伊勢志摩ライナーは次のような人におすすめします。

  • 伊勢志摩ライナーはこんな人におすすめ
    ここまでの乗車体験から、伊勢志摩ライナーは次のような人におすすめします。
  • 伊勢志摩旅行を少し贅沢にしたい人
    普通の特急で移動するよりも、観光列車らしい雰囲気を楽しめます。
  • 家族・友人との旅行
    サロン席やツイン席があるため、グループ旅行との相性が良い列車です。
  • 鉄道が好きな人
    23000系という専用車両に乗車できること自体が楽しみになります。
名張駅に到着する伊勢志摩ライナー京都ゆき

まとめ:伊勢志摩ライナーは「列車に乗ること」も旅行になる

今回、近鉄四日市駅から松阪駅まで伊勢志摩ライナーに乗車しました。

短い区間の乗車でしたが、車内を見て回ることで、伊勢志摩ライナーが単なる移動手段ではなく、観光客が旅そのものを楽しめるように考えられた特急だと感じました。

1994年に志摩スペイン村の開業に合わせて登場してから30年以上。現在も大阪・京都・名古屋方面と伊勢志摩を結び、伊勢志摩旅行を支える特急として活躍しています。

特におすすめしたいのが、「せっかく伊勢志摩へ行くなら、移動時間も楽しむ」という旅行スタイルです。

伊勢神宮、鳥羽、志摩スペイン村、賢島などを訪れる際には、目的地だけでなく、そこへ向かう列車にも注目してみてください。

伊勢志摩ライナーなら、旅のスタート地点から伊勢志摩旅行を楽しむことができます。

松阪駅に停車する伊勢志摩ライナー賢島ゆき

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