【神戸電鉄三田線乗車記(三田ー有馬口)】街から山あいへ変化する12kmの旅

三田駅に停車する準急新開地ゆき 私鉄線

神戸電鉄には、有馬温泉方面へ向かう有馬線や、三木・小野方面へ向かう粟生線など、個性豊かな路線があります。

その中の一つである神戸電鉄三田線。三田線は、有馬口駅と三田駅を結ぶ全長12.0kmの路線です。今回は、終点の三田駅から有馬口駅まで乗車します。

三田駅を出発した列車は、三田の街を離れ、住宅地や郊外の風景を走り、やがて神戸市北区の山あいへ。そして有馬口駅に到着すると、そこから有馬線へ乗り換えて有馬温泉や神戸方面へ向かうことができます。

この記事でわかること

  • 神戸電鉄三田線とはどんな路線なのか
  • 三田線が開業した歴史
  • 三田線の運行形態
  • 三田駅から有馬口駅までの沿線風景
  • 三田線の車窓の魅力
  • 三田線を乗車するときの楽しみ方

神戸電鉄三田線とは?(概要とその歴史)

神戸電鉄三田線とは?

神戸電鉄三田線は、有馬口駅~三田駅間12.0kmを結んでいます。

駅は、三田・三田本町・横山・神鉄道場・道場南口・二郎・田尾寺・岡場・五社・有馬口
の10駅です。

三田線の歴史|1928年に開業した歴史ある路線

神戸電鉄三田線の歴史は古く、開業したのは1928年(昭和3年)12月18日です。

現在の神戸電鉄につながる神戸有馬電気鉄道によって、現在の有馬口駅付近から三田駅までの区間が開業しました。

同じ1928年には、神戸の湊川と有馬温泉を結ぶ有馬線も開業しています。つまり三田線は、現在の神戸電鉄の基礎となった路線の一つなのです。

三田駅から列車に乗るときには、単なる12kmの移動ではなく、「約100年前から続く鉄道路線を走っている」という視点で車窓を眺めてみるのも面白いでしょう。

三田線の運行形態

運行形態は有馬線と一体となっており、有馬線新開地方面 – 三田駅間の直通列車に加え、横山駅 – 三田駅間には公園都市線の列車が乗り入れています。

終日全線を通して約15分間隔で運転され、これに加えて公園都市線列車が15分間隔で運転されています。

このため三田駅 – 横山駅間は神戸電鉄において日中では最も高頻度な運転区間となっています。

大阪方面からの福知山線(JR宝塚線)利用客の接続を図って、終電は24時を超えて運転されています。
⇒JR宝塚線の情報

JR三田駅入口

三田駅から有馬口駅までの沿線風景

三田駅から乗車|まずは三田の街を出発

三田駅は三田線の旅のスタート地点

今回の旅は、三田駅から始まります。

神戸電鉄三田駅改札口

三田駅は神戸電鉄三田線の終点であると同時に、JRの駅とも接続する交通の拠点です。駅周辺には市街地が広がっており、これから向かう有馬口方面とは少し違った雰囲気があります。

神戸電鉄三田駅ホーム

ここから12kmの三田線の旅が始まります。

三田~横山|三田の街から郊外へ

三田駅を発車すると、列車は三田本町へ向かいます。

三田本町を過ぎ、次の横山駅へ。この区間では、まだ市街地の雰囲気を感じます。

神戸電鉄三田本町ー横山間車窓

しかし、列車が進むにつれて、少しずつ建物の密度が変わってきます。三田の街を離れ、郊外へ向かっていることを感じられる区間です。

横山~神鉄道場|徐々に変わる車窓

横山駅を過ぎると、三田線の旅はさらに郊外らしい雰囲気になっていきます。

横山駅は、神戸電鉄公園都市線との接続駅。
そのため、神戸電鉄の路線を乗り継いで楽しみたい人にとっても重要な駅です。三田線に乗る場合は、ここで分岐する公園都市線にも注目してみてください。

⇒神戸電鉄公園都市線の情報

神戸電鉄公園都市線横山駅に到着するウディタウン中央ゆき電車

神鉄道場~道場南口|住宅地と自然が入り混じる区間

神鉄道場を過ぎると、さらに車窓の雰囲気が変わってきます。住宅地の間に緑が見えるようになり、都会の私鉄とは違った雰囲気になります。

三田線の面白さは、突然「ローカル線らしい風景」になるのではなく、
市街地⇒住宅地⇒郊外⇒山 と、少しずつ変化していくことです。

神戸電鉄三田線神鉄道場付近の車窓

二郎駅|三田線の中でも印象に残る駅

三田線に乗ったら、ぜひ注目してほしい駅の一つが二郎(にろう)駅です。

「二郎」という特徴的な駅名は、鉄道ファンにとっても印象に残る駅名でしょう。駅周辺の風景にも注目してみると、三田線が走る沿線の雰囲気を感じることができます。

田尾寺~岡場|北神戸の街へ

二郎駅を出発すると田尾寺、そして岡場へ向かいます。このあたりでは、再び住宅地や市街地の雰囲気が強くなってきます。

特に岡場駅周辺は、北神戸の拠点となるエリアです。

ここまで来ると、「三田からかなり神戸側へ進んできた」ということを感じられるでしょう。

三田線は単純に「山の中を走る路線」ではありません。市街地と自然が交互に現れるところも、この路線の面白さです。

神戸電鉄三田線岡場駅付近車窓

岡場~五社|いよいよ山あいへ

岡場を出発すると、旅はいよいよ終盤です。田園や緑の見える車窓が増え、山が近づいてきます。

三田駅を出発したときには市街地だった車窓が、ここまで来ると大きく変化しています。車窓を眺めながら、「三田からこんなに景色が変わったんだ」と感じることができる区間です。

三田線に普段乗らない人には、ぜひこの車窓の変化を楽しんでもらいたいところです。

神戸電鉄三田線五社付近車窓

五社~有馬口|三田線の旅もクライマックス

五社を出発すると、いよいよ終点の有馬口へ向かいます。この区間では、三田線らしい山あいの雰囲気を感じながら列車が進んでいきます。

そして到着するのが有馬口駅です。三田駅から始まった約12kmの旅は、ここで終了します。

神戸電鉄三田線有馬口駅(有馬温泉ゆき列車も見える)

有馬口駅に到着|ここから有馬線へ

有馬口駅は、三田線と有馬線の接続駅です。

運行形態としては、有馬線(新開地ー湊川ー鈴蘭台ー有馬口)と三田線は一体化しています。新開地発もしくは鈴蘭台発三田行きの列車が運行されているので、三田から引き続き有馬線に乗車する形となります。

また、有馬温泉へはこの有馬口から有馬温泉の1区間のピストン運転が基本となっています。

⇒神戸電鉄有馬線の情報はこちら

三田から有馬口まで乗って感じた三田線の魅力

今回、三田駅から有馬口駅まで乗車して感じた最大の魅力は、「12kmという短い距離の中で、車窓が大きく変化すること」です。

三田駅では市街地。

神戸電鉄三田線三田本町駅

そこから住宅地や郊外の風景へ変わり、岡場周辺では北神戸の街へ。

神戸電鉄三田線岡場駅

さらに有馬口へ近づくにつれて山あいの風景が増えていきます。

一つの路線に乗っているだけなのに、「街から山へ旅をしている」ような感覚を味わえるのが三田線の魅力です。

神戸電鉄三田線有馬口駅

三田線を乗車するときの楽しみ方

鉄道路線の乗りつぶしを楽しんでいる人にとっても、三田線は乗車しやすい路線です。営業キロは12.0kmと比較的短く、神戸電鉄の他路線とも組み合わせやすいからです。

パターン① 有馬温泉と組み合わせる

三田→(三田線)→有馬口→(有馬線)→有馬温泉

三田線に乗ったあと、有馬温泉を訪れるルートです。

パターン② 神戸電鉄の路線巡り

三田→(三田線)→横山→(公園都市線)→ウッデイタウン中央

ニュータウンの新しい路線を楽しめます。

パターン③ JRと組み合わせる

三田駅ではJR線と接続するため、JR福知山線と神戸電鉄を組み合わせた乗車も可能です。

このように、三田線単独ではなく、周辺路線と組み合わせることで鉄道旅のルートを広げられるのも魅力です。

まとめ|三田から有馬口へ、車窓の変化を楽しむ12km

神戸電鉄三田線は、三田駅と有馬口駅を結ぶ12.0kmの路線です。1928年に開業した歴史ある路線で、現在も三田方面と神戸市北区・有馬口方面を結んでいます。

今回、三田駅から有馬口駅まで乗車して感じたのは、

「短い距離だからこそ、車窓の変化をじっくり楽しめる路線」ということです。

三田の市街地を出発。住宅地を抜け、郊外へ。そして北神戸の街を通り、最後は山あいの有馬口へ。
12kmの間に、これだけの変化を楽しむことができます。

三田方面へ出かける機会があれば、いつもとは違うルートで三田線に乗ってみてはいかがでしょうか。

三田駅から有馬口駅へ。約12kmの短い鉄道旅ですが、街から山へ変化していく車窓を楽しめる、味わい深い路線です。

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