【八高線 高麗川~八王子】を乗車!横田基地・旧トンネル跡など車窓の見どころと歴史、運行ダイヤを紹介

高麗川駅に停車する八高線列車 JR

「八高線」という名前は聞いたことがあっても、実際に乗ったことがない人も多いのではないでしょうか。

八高線は東京都の八王子駅から群馬県の高崎駅方面を結ぶJR東日本の路線です。

その中でも高麗川~八王子間は、電車が走る「八高南線」と呼ばれる区間。東京近郊を走りながらも、住宅地、茶畑、横田基地、田園風景など、さまざまな車窓を楽しめます。

今回は高麗川駅から八王子駅まで八高線に乗車。

八高線の概要や歴史、運行ダイヤ、車窓の見どころを紹介しながら、実際の乗車を通して感じたこの路線の魅力を紹介します。

八高線高麗川~八王子は「東京近郊でローカル線気分を味わえる路線」

八高線の高麗川~八王子間は、東京近郊にありながらローカル線らしい雰囲気を楽しめる路線です。

八王子や拝島周辺では住宅地や工場が広がっていますが、高麗川方面へ進むにつれて緑が増え、飯能周辺では丘陵地帯を走ります。

さらに東福生~箱根ケ崎間では横田基地のすぐ近くを走り、八高線ならではの特徴的な車窓も楽しめます。

特に鉄道好きにおすすめしたいのが、かつて「横田トンネル」と呼ばれた区間です。現在はトンネルの天井部分が撤去されているため、列車は空の下を走りますが、線路の両側にはコンクリートの壁が残されています。
かつて八高線で唯一のトンネルだった場所で、電化工事に伴って天井部分が取り外されました。

「普通の鉄道路線」として乗るだけではなく、こうした鉄道の歴史を知ってから乗車すると、車窓の楽しみ方が大きく変わります。

八高線とは?路線の概要・歴史を紹介

八高線は、東京都八王子市の八王子駅から群馬県高崎市方面へ向かうJR東日本の路線です。

正式な路線としては八王子~倉賀野間92.0kmですが、列車は倉賀野から高崎線へ乗り入れて高崎駅まで運転される列車があります。

路線名の「八高」は、八王子の「八」と高崎の「高」から名付けられました。

八高線最大の特徴は、途中の高麗川駅を境に路線の性格が大きく変わることです。

区間特徴
八王子~高麗川電化区間・電車で運転
高麗川~倉賀野非電化区間・気動車などで運転
倉賀野~高崎高崎線へ乗り入れ

八王子~高麗川間は電化されており、川越線の高麗川~川越方面と直通運転する列車も設定されています。一方、高麗川から高崎方面へ向かう八高線は非電化区間となり、列車の雰囲気が一気にローカル線らしくなります。

つまり高麗川駅は、「電車の八高線」と「ローカル線の八高線」が出会う駅ともいえるでしょう。

写真は高麗川駅に停車するE209系八王子ゆきとHBーE220系(ハイブリット車両)です。

八高線高麗川駅に停車する

八高線の歴史は昭和初期までさかのぼります。

八高線は1928年に建設が始まり、南側の八王子方面と北側の高崎方面から工事が進められました。そして1934年10月6日に八王子~倉賀野間が全線開通。2024年には全線開通90周年を迎えました。

現在では東京近郊の通勤・通学路線としての役割も大きくなっていますが、開業当時から続くローカル線としての雰囲気も随所に残っています。

八高線高麗川~八王子間を語るうえで重要なのが、1996年の電化です。八王子~高麗川間は1996年に電化され、現在の電車による運転となりました。

これによって川越線との直通運転も行われるようになり、高麗川駅を越えて川越方面へ向かう列車も設定されています。

高麗川~八王子間の運行ダイヤは?

電化区間であるこの区間は、川越線高麗川駅 – 川越駅間と一体的に運転されており、大半の列車は八王子駅 – 川越駅間で直通運転しています。

日中は30分間隔、朝夕の時間帯は1時間3本(おおよそ20分間隔)で運行されています。

詳しくはJR東日本のHPをご覧ください。⇒JR八高線時刻表

高麗川から八王子まで実際に乗車

ここからは実際の乗車を紹介します。

今回乗車するのは、高麗川駅から八王子駅まで。
高麗川駅を出発すると、列車は南へ向かいます。高麗川駅周辺では比較的落ち着いた雰囲気ですが、列車が進むにつれて少しずつ住宅地が増えていきます。

①高麗川~東飯能

最初の区間は高麗川から東飯能。高麗川駅を出ると、八高線はしばらく緑の多いエリアを走ります。

東飯能駅では西武池袋線と接続。八高線を利用して東京方面から秩父・飯能方面へ向かう場合にも重要な乗換駅です。ここでは、八高線の列車と西武線の列車を乗り継ぐことができます。

②東飯能~金子は自然を感じる車窓

東飯能を出発すると、八高線は丘陵地帯を進みます。

このあたりは、東京近郊の通勤路線というよりも、かなりローカル線らしい雰囲気があります。住宅地のすぐそばを走る場所もあれば、緑に囲まれた区間もあります。特に天気の良い日は、車窓から見える緑が印象的です。
八高線は、こうした「都会と自然の境目」を走るところが魅力です。

下の写真は東飯能ー金子間にある入間(いるま)川を渡る車窓です。

JR八高線 東飯能ー金子間車窓(入間川を渡る)

③東福生~箱根ケ崎は八高線ならではの車窓

八高線の車窓でぜひ注目してほしいのが、東福生~箱根ケ崎間です。この区間では横田基地の近くを走ります。

線路の両側に横田基地の敷地が広がる場所もあり、八高線ならではの独特な車窓になります。横田基地周辺は、福生という街そのものの特徴も感じられるエリアです。

鉄道だけでなく、沿線の街の雰囲気も楽しみながら乗車したい区間です。

そして、この区間でもっとも興味深い場所の一つが、旧横田トンネルです。

ところが八高線の電化工事の際、トンネルの天井部分が架線設置の支障となったため、天井部分が撤去されました。現在は線路の両側にコンクリートの壁だけが残っています。

そのため列車から見ると、「トンネルのような壁が続いているのに、空が見える」という非常に珍しい景観になっています。

今回の乗車では、この旧横田トンネル跡を走行するシーンを動画で撮影しました。

実際に列車がコンクリートの壁に挟まれた区間を走行する様子を見ると、この場所がかつてトンネルだったことをより実感できます。

▼八高線・福生トンネル跡を走行する様子

④拝島駅では他路線との接続に注目

箱根ケ崎を出ると東福生、そして拝島へ。拝島駅は八高線の中でも特に重要な駅です。JR青梅線・五日市線のほか、西武拝島線とも接続しています。

拝島駅構内の写真です。広い構内が印象的です。

JR八高線 拝島駅構内

⑤拝島~小宮~北八王子

小宮、北八王子と進むにつれて住宅地や工場が増えてきます。
特に北八王子駅周辺には工場などが多く、八高線の通勤路線としての一面を見ることができます。それまで緑の多かった車窓から、徐々に建物が増えていく変化も面白いところです。

写真は拝島ー小宮間の前面車窓です。

JR八高線拝島ー小宮間車窓

次の写真は同じく拝島ー小宮間の車窓です。多摩川を渡っています。

JR八高線(拝島ー小宮間) 多摩川橋梁車窓

⑥八王子駅に到着

そして最後は北八王子から八王子へ。高麗川から約31kmの旅を終え、八王子駅に到着します。
JR中央線・横浜線・八王子駅を発着する多くの列車と接続できるため、八高線の南側の玄関口ともいえる駅です。

高麗川から八王子までの所要時間は列車によって多少異なりますが、おおむね40~50分程度です。

八王子駅に到着する際に撮影した八王子駅の構内です。

JR八高線 八王子駅構内写真

八王子駅では、中央本線(中央線快速線の記事あり)・横浜線・京王八王子線が乗り換えできます。

まとめ

八高線高麗川~八王子間は、東京近郊を走る普通の通勤路線と思われがちです。

しかし実際に乗ってみると、自然豊かな丘陵地、茶畑、横田基地、旧横田トンネル跡など、さまざまな見どころがあります。

そして最大の魅力は、短い乗車時間の中で景色が大きく変化することです。

高麗川を出発して八王子へ向かう列車は、ローカル線の雰囲気から徐々に都市部へと戻っていきます。

  • 「東京近郊でローカル線気分を味わいたい」
  • 「ちょっと変わった車窓を楽しみたい」
  • 「八高線に乗ったことがない」

そんな人には、ぜひ一度乗車してほしい路線です。特に東福生~箱根ケ崎間の旧横田トンネル跡は、八高線の歴史を感じながら楽しめる、この路線ならではの見どころ。

今回撮影した動画とともに、八高線の魅力をぜひ感じてみてください。

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